私たちはグループの介護事業においてはやくから技能実習生を受け入れており、もっと介護の現場に即した人選と教育を自ら行いたいと監理団体業務に参入するようになりました。
高いコミュニケーション能力が求められる介護現場で技能実習生を育成して気づいたのは、教育とサポート次第で彼らは驚くほど成長するということ、そしてその成長ぶりを目の当たりにしてどれほど人間力の高さが大切であるかを痛感したのです。彼らが日本での仕事を通じて、技能と語学を身につけ、可能性やキャリアを切り拓いていく姿は、現場に新鮮な活力をもたらします。そして事業の担い手として欠かせない存在になった彼らのような活躍を、もっと多くの現場で実現させることこそが私たちの目指す社会貢献であり国際貢献である、という想いがH-ITOの原動力となっています。

技能実習制度は、優秀な人材を多く輩出していくための価値ある制度です。送出機関と連携し、試行錯誤を繰り返すことで、企業の選択肢はひろがり、技能実習生の人生や今後のキャリアまで大きく変えていくことができます。一方でこの制度は、技能実習生をよいことばかりではない状況に追いやる諸刃の剣でもあります。苦境に立たされる技能実習生を生み出すことのないよう、セーフティネットとして機能し、正しく制度を活用できる企業が増えるように導くことが私たちの使命です。これ以上、人材が枯渇するリスクに怯えることなく、日本人と外国人双方が「いっしょに働けてよかった」と思える未来をともにつくり上げていくために。介護で積み上げた経験とノウハウを最大限に活かし、これからは介護の垣根を越えた多彩な業種で彼らの活躍を実現していきます。

代表理事　輿⽯ 昌明